高校受験で合格を勝ち取るには、面接の質問に対し準備することが不可欠です。この記事では、高校面接でよく聞かれる代表的な質問8つと、それぞれに対する回答のポイントや好印象を与える例文を紹介します。面接対策をしっかり行って、志望校合格をつかみ取りましょう。
高校受験の面接でよく聞かれる質問8選と回答例
高校受験の面接でよく聞かれる代表的な質問8つについて、それぞれの
- 高校側が知りたいこと
- NGな回答例
- 答え方のポイント
- 好印象な回答例(2つ)
を紹介します。
1.志望理由(志望動機)は?
- 学校の教育方針や特色を理解しているか
- 入学後に意欲をもって物事に取り組めるか
- 「偏差値が自分に合っていたからです」
- 「オープンスクールで雰囲気が良かったからです」
このような回答は理由として浅くとらえられてしまいます。学校の特色と自分なりの背景を組み合わせて理由を付け加えましょう。
- 「学びたいこと」「挑戦したいこと」と高校の特徴を結びつけて話す
- 学校説明会やHPの情報を活用し、具体性を出す
- 簡潔に結論を伝える
- 「英語を使った仕事に就くのが夢で、英語教育に力を入れている御校の授業や英語スピーチ大会に魅力を感じました」
- 「私は高校でサッカーを思い切りやりたいので、サッカー部が強い貴校を志望しました」
2.高校で頑張りたいことはなんですか?
- 学校生活への意欲や目的意識があるか
- 入学後に主体的に行動できるか
- 「まだはっきりとは決まっていませんが、いろんなことに挑戦したいと思っています」
- 「勉強や部活をバランスよく頑張れたらいいなと思ってます」
このような回答は具体性が足りず、印象に残りません。
- 学習・部活動・委員会などから具体的に一つ選ぶ
- 将来の夢や中学時代の経験とつなげると説得力が増す
- 「高校では生徒会に挑戦して、学校をよりよくする活動に関わってみたいです」
- 「中学から続けている陸上競技を高校でも続けて、県大会出場を目指したいです」
3.中学校で頑張ったことは?
- 継続力・努力する姿勢・人柄
- 努力の過程で学んだ工夫や学び
- 「部活は3年間ちゃんと続けていました」
- 「受験勉強を始めてからは、結構努力しました」
具体性がなく「何をどう頑張ったか」が伝わらなくて惜しいです。
- 「何を頑張ったか」だけでなく、「なぜ頑張ったのか」「どう成長したのか」まで話す
- 人との関わりや工夫も含めると評価されやすい
- 「英検合格を目標に、毎日少しずつ単語帳を使って勉強を続けた結果、3級に合格しました」
- 「合唱コンクールでパートリーダーを任され、苦手な人とのコミュニケーションにも挑戦しました」
4.将来の夢・高校卒業後の進路は?
- 将来に向けて考える力や意識があるか
- 高校生活を通じて成長できるか
- 「〇〇大学に行きたいです」
- 「安定している公務員になりたいです」
なぜその進路を選んだのかという理由が弱く自分なりに調べた様子や具体的な理由・興味が感じられないためもったいない印象です。
- 夢がはっきりしていなくても「興味がある分野」を話せばOK
- 現在の努力や関心とつなげると◎
- 将来は保育士になりたいので、子どもと接するボランティアに参加してみたいです」
- 「ものづくりに関心があり、工学系の大学に進学することを目標にしています」
「将来の夢」も、高校受験の面接では質問されることが多い傾向にあります。自分が思っている夢を正直に答えれば問題ありません。また、その夢を実現させるために、いま頑張っていることも伝えるとアピール度が増します。
5.自分の長所・自己PRは?
- 自分の強みや性格を客観的に理解しているか
- それをどう活かしていきたいか
- 「人に迷惑はかけないようにしていて、先生にも注意されたことは少ないと思います」
- 「課題とかはちゃんと出すようにしています」
真面目な学校生活を送っている様子は伝わりますが、強みとしては弱く、消極的な印象を与えてしまいます。言い換えれば「問題がない人」で止まっています。
- 「長所+具体的エピソード」で信頼性を出す
- 高校生活でどう活かしたいかまで話せると◎
- 「誰に対しても同じように接することを大切にしています。委員会では意見がぶつかることもありましたが、相手の話をきちんと聞く姿勢を意識していました」
- 「私の長所は、粘り強く頑張れるところです。そのおかげで、中学での部活も3年間休まずに続けることができました」
6.自分の短所は?
- 自己理解と成長への意識があるか
- 課題に前向きに取り組めるか
- 「心配性なところがあり、失敗したくなくて動けないこともあります」
- 「先生に『もっと積極的に』って言われたことはあります」
「改善策」や「前向きな姿勢」がなく、好印象を与えられていません。
- 短所は正直に答えてOK、ただし改善に向けた行動や工夫を伝える
- 悲観的ではなく前向きな姿勢を見せる
- 「私の短所は、人が言うことに左右されやすいことです。しかし、それではいけないと思い、自分は何がやりたいのかをしっかりと考えるようにしています」
- 「私の短所は、熱中してしまうと人の言うことが耳に入りづらくなることです。そのため、アドバイスをしてもらったら、それが自分の考えと違っても最後まで聞いて考えるようにしています」
7.最近のニュースについて
- 社会に対する関心
- 自分なりの意見や視点を持っているか
- 「物価が上がっているというニュースを見て、欲しいものが買えなくなるのは嫌だと思いました」
- 「外国で戦争が起きているというニュースを見て、戦争は無くなって欲しいと思いました」
自分の感情は素直に伝えていますが、社会的な視点や考察が足りず、浅い印象になります。
- 自分にとって身近なニュースを選んでもOK
- ニュースの内容+気づいたこと or 行動に移したことのセットで伝える
- 「地球温暖化の問題について関心を持っています。日頃からゴミの分別や冷暖房の設定温度、フードロスについて気を遣っています」
- 「教育無償化について気になっています。教育を平等におこなうことには賛成ですが、財源はどこから持ってくるのかという箇所に少し疑問を感じています」
8.得意科目・苦手科目は?
- 自分の得意・不得意を正しく把握できているか
- 好き嫌いだけでなく、取り組み方や向き合い方に意識があるか
- 「英語が得意で点数がいつもいいです」
- 「暗記が苦手なので社会は苦手です」
成績の話だけで終わると得意な背景や努力が見えてこないためもったいないです。また、苦手な感想のみで努力の姿勢がないように取られてしまいます。
- 得意科目は「なぜ好きか」「どこが面白いと感じるか」を掘り下げる
- 苦手科目は「何が難しいと感じているか」「どんな工夫をしているか」を伝える
- 「理科が得意です。身近な現象の理由がわかるのが面白くて、特に実験で“目に見える”変化を観察するのが好きです」
- 「英語は苦手意識がありましたが、最近は映画のセリフをまねして覚える方法を始めて、単語の意味が自然と頭に残るようになりました」
面接で印象をアップさせる6つのコツ
質問に対する回答に共通して意識しておきたいことを改めて紹介します。
1. 丸暗記より「自分の言葉」で伝える
面接で大切なのは、スラスラ話すことよりも自分の言葉で話すことです。答えを丸暗記してしまうと、不自然な話し方になり、想定外の質問に対応できなくなる可能性もあります。
要点だけを整理しておき、本番では自分の言葉で誠実に伝えるようにしましょう。
2.具体的なエピソードで説得力を持たせる
「頑張りました」「好きです」「挑戦したいです」などの抽象的な表現だけでは、面接官の心に残りません。
たとえば「部活を頑張った」という場合でも、
「3年間、週6日の朝練を1度も休まず継続しました」
というように、行動の事実・数字・努力の過程を具体的に伝えることが大切です。
3.学校の求める生徒像と自分の考えを重ねて話す
面接は、“この生徒は本校に合っているか”を見極める場でもあります。
たとえば、英語教育に力を入れている高校なら、
「国際的な仕事に興味があり、英語学習に力を入れたいと思ったので、貴校を志望しました」
といったように、学校の特色と自分の目標や価値観をつなげて伝えることが好印象につながります。
4.回答は「短すぎず、長すぎず」がベスト
「はい」「いいえ」だけの回答では、考えが伝わりません。一方で長々と話しすぎると、聞き手にとってわかりづらくなってしまいます。
理想は1つの質問に対して1〜2分以内。結論・理由・エピソードをコンパクトにまとめましょう。
5.結論から話すことを意識する
質問されたら、まず結論から答えるのが鉄則です。
たとえば「得意科目・苦手科目は?」と聞かれたら、
「得意科目は英語で、苦手なのは数学です」
と、最初に答えをハッキリ伝えましょう。その後に理由やエピソードを加えると、話に筋が通って聞きやすくなります。
6.面接官との会話を楽しむ
面接官も、あなたの人柄を知りたくて話を聞いています。試験を意識しすぎず、コミュニケーションを楽しむ気持ちで臨むと、表情や声にも自然と明るさが出てきます。
多少の言い間違いや言葉の詰まりは気にせず、リラックスして自分らしさを出すことが、なにより大切です。
高校受験の面接で気をつけるべきマナー
面接は「内容」だけでなく「話し方」や「立ち振る舞い」も評価されます。質問への答えを準備するのと同じくらい、マナーや受け答えの姿勢にも気を配ることが、合格への近道です。
この章では、面接本番で意識しておきたいマナーと、印象をよくする答え方のポイントをまとめました。
面接中の服装・髪型
面接では制服を着用するのが基本ですが、大切なのは「整っていて清潔感があるかどうか」です。
- 制服やブレザーにシワや汚れがなく、清潔に保たれているか
- ネクタイやリボンが正しく結ばれているか・曲がっていないか
- ボタンの数がそろっているか
- ボタンやホックをしっかりとめているか
- スカートやズボンの丈が短すぎないか
- 制服を着崩していないか(袖まくり・第1ボタン開けなど)
- 不自然な髪色になっていないか
- 前髪が眉毛にかかっていない、清潔感のある髪型か
- 寝癖をきちんと直せているか
- 髪にフケがついていないか
服装・髪型は「自己管理ができているか」「場にふさわしい身だしなみか」を見られています。細かいところまで丁寧に整えておくことで、第一印象を大きく良くすることができます。
面接中の言葉遣い・態度
面接では、話す内容と同じくらい話し方や態度も見られています。
- 敬語を使う(例:「〜です」「〜ます」「ありがとうございました」など)
- ハキハキと明るい声で話す
- 相手の目を見る(ずっとでなくてもOK)
- 相手の言葉をしっかり聞く姿勢を見せる
友達と話すようなラフな口調はNGです。とはいえ、堅苦しくなりすぎず、「誠実で丁寧に話そう」という姿勢があれば十分伝わります。
緊張して早口になったり、つい話しすぎたりしてしまうこともありますが、焦らず一つひとつの言葉を大切に話しましょう。
面接の入室時・退室時
面接の入室時・退室時は基本の動きを覚えましょう。この動きができているだけでも良い印象を与えたまま面接を終えることができます。
- 名前を呼ばれたらしっかりと返事
- ドアを3回ノックして、「どうぞ」と言われるのを待つ
- 「失礼します」と言ってから、ドアを開け入室する
- ドアの方を向いて、静かに閉める
- 面接官に一礼して、イスの横まで歩く
- 受験番号・中学校名・氏名を名乗り、「よろしくお願いします」など軽く挨拶する
- 「おかけください」と言われたら「失礼します」と挨拶し座る
- イスの横に立ち「ありがとうございました」と一礼する
- ドアの前で面接官の方を向き、「失礼します」とお辞儀をする
- ドアを静かに開けて、静かに閉めながら退出
この動作が自然にできるよう、事前に練習しておくと安心です。
まとめ
高校受験の面接は、「正しい答え」を求められる場ではありません。大切なのは、自分の考えを、自分の言葉で、相手に伝える姿勢です。
今回ご紹介したように、頻出質問に対して事前に答えを整理し、学校の特色や自分の経験をうまく結びつけて話すことで、印象は大きく変わります。
また、身だしなみや言葉遣い、入退室のマナーなど、基本的な所作をしっかり身につけておくことも信頼感につながります。
緊張は誰にでもあるものですが、準備を重ねるほど、自信を持って本番に臨めます。
本記事を参考に、あなたらしい言葉で面接官に想いを伝え、志望校合格をしっかりつかみ取りましょう!








