合格指導実績、今回は筑波大学合格者を指導したEDUPLEX東京三田本校の事業責任者でありコーチングマネージャーでもある武藤麻紀子さんにお話を伺いました。
今回の生徒は、数学が苦手でありながら理系学部への進学も考えており、一筋縄ではいかない受験の中で、武藤さんが行った指導について紹介します。
モチベーションを保ちながら苦手科目を克服するための方法を語っていただきました。
今回合格指導実績を教えてくれる方
| 筑波大学総合学域群理系Ⅱ 合格指導
武藤麻紀子さん EDUPLEX東京三田本校事業責任者・コーチングマネージャー |
数学・理科が苦手ながら「理系」志望
――今回は筑波大学に進学を決めた生徒の指導について伺わせていただきます。まず、生徒が塾に通いだしたタイミングと印象を教えてください
武藤さん:彼女(——今回指導した生徒)が高校2年生の6月に初めてお会いしたのですが、第一印象は「知的で好奇心が強い子」でした。英語はすでに英検準1級を持っており、国語も得意。文系2教科は偏差値でみれば上位に入ります。
一方で、数学や理科には苦手意識があり、典型的な文系特化型に見えました。しかし話を聞くと、本人は理系分野にも関心を持っていました。
留学を見据えて早稲田大学の国際教養学部に興味をもちつつ、海外大学への進学も考えている。さらに生物分野への関心もあり、医学部進学の志望度も高い。本人は文理含めて志望校が絞りきれない状態でした。また。特に保護者様は医学部の検討度合いがもっとも高かったです。
ご家庭は本人を応援する温かいスタンスでしたが、同時に「将来苦労しないように、より高みへ」という上位志向もお持ちでした。
そこで私は、医学部進学の可能性も視野に入れつつ、まずは受験時の「選択肢を最大限に広げること」を最優先事項として掲げ、指導をスタートしました。
モチベーションを軸にした指導
――それだけ興味が分散している生徒だと、どこを目指して動けばいいのか、例えば苦手科目の学習を続けるのも難しそうですね。数学が苦手なら数学を使わない大学を受けるなど逃げ道はありそうで
武藤さん:確かに一筋縄ではいきませんでしたね。 彼女は苦手を克服したい」という気持ちはありましたが、取り組みたいことが多く、すべての時間を苦手克服に割きたくはないと考えていました。
受験指導では通常「量」を優先しますが、例外的に「モチベーション」を重視することにしました。EDUPLEXでは、学習スタイルや性格から、生徒の思考・行動特性を把握し、学習法を指導するコーチングを取り入れています。彼女は、上から押し付けて、やるべきことをギチギチに固められるのは苦手なタイプでした。
そこで勉強と同時に通常とは異なるアプローチを行い、自分から進んで苦手科目も勉強するように引っ張っていきました。
例えば、私が筑波の研究所にいたときの話をしたり(——武藤さんは東大理系卒で博士号を取得している)、私の同級生で東京大学教養学部卒の有名企業役員の方とZoomで対談する機会を設けたりなどです。
私の話以上に、実際に社会に出て活躍している方の話は彼女の頑張る力を引き出すきっかけになったようです。学習をサポートしたり、受験のテクニックを教えたりするだけではなく、本人の意識を自ら変えていくようにサポートしていくことがコーチング手法を取り入れたEDUPLEXの強みでもあります。
また、「強みの英語力をさらに伸ばしたい」という気持ちがあり、英検1級を取得することも目指していました。1度チャレンジしたものの合格できず、悩んでいたので、私の同僚で英検1級を取得した方ともZoomで対談する機会を設けました。その時に聞いた勉強法を取り入れ、見事英検1級も合格!
「仮に」の話ではありますが、予備校に行ってただ授業を受けるだけでは彼女のモチベーションは続かなかったと思います。
理系の底上げに向けた努力

——理系分野に興味を持ちながらも数学、理科が苦手ということでしたが合格までにどうやって苦手を克服して行ったのでしょうか
武藤さん:合格に向けて、やはり最終的には「過去問を解き切る力」を身につけることが不可欠です。その前提になるのは基礎問題を解く力ですね。そのためモチベーションを高めつつ基礎から固めていきました。
学習ツール「atama +」を活用し、「基礎問題を解く」「復習する」という工程を徹底させました。知識が完全に定着するまで繰り返す。これが学習の基本スタイルです。 数学や理科は、文系教科に比べると入試における出題内容の変化が少ない傾向にあります。そのため、特有の「問題の出し方」にさえ慣れてしまえば、もちろん本人の努力次第ではありますが、ある程度の高得点まで確実に引き上げることが可能です。
この段階では、とにかくしつこくやり続けるしかありません。彼女は疑問があれば自分から積極的に質問に来るので、その都度解説をし、「解けない問題」を一つひとつ解消していきました。受験が近くなるとよりハイペースでこの「問題を解いて分からない問題があると持ってくる」というのを繰り返しました。
受験までの後半戦は赤本を用いた実戦演習も行い、志望校の過去問9年分を解かせました。その際、実際の試験時間よりも1割少ない時間で解き終えるよう訓練を積ませています。たとえば60分の試験なら54分で完了させる。この「時間の負荷」をかける練習を繰り返すことで、本番の状態でも冷静に対応できる力を培っていきました。
年内入試での不合格が火をつけた
——受験が迫ってくるとメンタル面の影響も無視ができないと思いますが、この辺りは何か変化がありましたか
武藤さん:一つ大きな変化がありました。一般入試に向けた準備を続けてきましたが、実は総合型選抜や学校推薦型選抜での受験も行いました。その時に筑波大学と早稲田大学に合格できず、そのことが彼女に火をつけたと思います。
年内入試で筑波大学は医学部を受験しており、チャレンジの要素が強かったと思います。一方で早稲田大学の国際教養学部に関しては、少し準備不足だったなと二人で反省しました。
英検1級を取得し、模試でも英語は偏差値70~80を取っていたため、早稲田大学は可能性があると思っていました。不合格の要因も、実力というよりは早稲田大側が求めているものとのミスマッチだと分析しています。難関私大の一般テストでは特有の対策が必要です。
しかし、このことが「一般も頑張ろう」という意識を強くさせました。保護者様も「やっぱり難しいですよね、引き続きよろしくお願いします」とわざわざいらしてくださり、私としても何としても一般ではよい結果が出るよう残りの期間もできる限りのサポートをしようと思いました。
結果的に、一般選抜では早稲田大学と筑波大学の両方に合格することができました。筑波大学で受験した学部(——総合学群理系Ⅱ)は前期日程でも屈指の高倍率だったので二人で喜びましたね。
好奇心が強いからこその進学先
——それはすごいですね、最終的に進学を決めたのはどういう理由からでしょうか
武藤さん:進学先について彼女は最後まで悩んでいましたが、筑波大学を選びました。彼女が合格した筑波大学の総合学群では、1年次に共通科目を履修し、年次に学部の振り分けを行うため、様々なことに挑戦したかった彼女には魅力的だったようです。
きっと大学に入っても彼女の好奇心は尽きないと思うので、筑波という街の学際的な雰囲気も彼女にあうかなと。
また、彼女は大学入学後にEDUPLEXで講師として働いてくれることになりました。筑波にいるので、実際にEDUPLKEXで働きだすのは夏休みなどの休暇期間になりますが、今回の経験を活かして、生徒たちを導くよい講師になってくれると思います。
おわりに
——確かにそれはうれしいですね!最後に大学受験を目指す中・高校生と保護者の皆様にメッセージをいただければと思います
受験についてはやはり勉強量が重要になります。ただ、苦手科目になかなか手が出ず、勉強量が伸びないことも多いと思います。
私たちも様々な方法で勉強へのモチベーションを高めたり、意識を変えていきますが、何よりやはり量が重要です。
そのため、アプローチの仕方は一人ひとりで異なりつつも、自分自身に合った「続けることのできる」勉強法を見つける必要があります。もし、受験を控えてお悩みならお気軽にご相談ください。EDUPLEXのスタッフ一丸となって合格に向けてサポートしていきます。
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