2020年の英語必修化から数年。現在の中学校では、小学校で英語の基礎を習得済みとして授業が進むため、入学直後の「英語格差」が大きな問題となっています。
もはや小学校英語は慣れの段階を超え、中学・高校での学習を左右する重要な土台となりました。本記事では、早期から英語を学ぶ具体的なメリットと、後悔しないための注意点を解説します。
小学校から英語教育を受けるメリット
「英語耳」を育てるなら早いほど有利
言語習得には「臨界期」があるといわれ、特に音を聞き取る能力は10歳〜12歳頃を境に低下し始めると考えられています。
幼少期から英語特有のリズムや周波数に慣れておくことで、日本人が苦手とするL・Rやthなどの音も自然に聞き分ける「英語耳」を養えます。後から理屈で学ぶよりも、感覚的に身につけられるのは早期学習ならではの特権です。
中学英語でつまずきにくくなる
2021年の教科書改訂以降、中学英語は「小学校で700語程度の単語を習得済み」という前提で進むようになりました。
そのため、準備不足のまま入学すると、最初の数ヶ月で授業のスピードについていけなくなる「中1ギャップ」が深刻化しています。小学校のうちに英語への抵抗感をなくし、基礎を固めておくことは、中学以降の挫折を防ぐための強力な防波堤になります。
早期から多様な価値観に触れ、視野が広がる
言葉を通じて自分とは異なる文化や価値観に触れることで、多様性を自然に受け入れる「グローバルな感覚」が育ちます。
早い段階で「世界は広い」と実感することは、お子さまの知的好奇心を刺激します。単なる語学習得に留まらず、物事を多角的に捉える柔軟な思考力は、将来あらゆる場面で役立つ大きな財産となるでしょう。
子どもが学校以外でも英語教育を受けるメリット
英語の「教科化」と内申点対策
小学3年生から「外国語活動」が始まり、5・6年生では「教科」として数値で成績がつくようになります。英語が成績に直結するため、学校以外での英語教育を行うことで、成績を伸ばす可能性が高まります。
内申書として進路にも影響するため、進路に向けて準備をするのであれば、学校以外における英語学習は1つの手段となるでしょう。
加速する「中学受験」への対応
以前とは異なり、現在の中学入試における英語は難化傾向にあります。英検3級以上の取得で加点や試験免除を行う学校も急増しました。早い段階から塾等で対策を講じることは、入試を有利に進める大きな戦略となります。
話す機会の確保
学校の集団授業では、一人ひとりが英語を話す時間は極めて限られています。学校外で「話す」実践的な機会を増やすことは、知識を「使える英語」に変えるために不可欠な要素です。
学習習慣を身につける機会になる
学校以外での英語学習は勉強の習慣を身につける機会としても効果的です。英語は「聞く・話す」といったコミュニケーションが中心となるため、勉強として始めやすく、毎日の学習習慣づくりにつながりやすいといえます。
学習習慣はすべての基礎として一生の財産となるため、英語学習を機にお子さまの習慣作りをサポートすることをおすすめします。
後悔しないために知っておきたい、早期英語教育の注意点
勉強嫌い・英語嫌いになってしまう
最も懸念されることは無理に勉強をさせた結果、勉強嫌いや英語嫌いになってしまうことです。小学生の時点で苦手意識がつくと、中学以降の長期間にわたって悪影響を及ぼします。まずは「楽しい」「伝わる」という成功体験を優先し、お子さまの意欲に合わせた環境選びが大切です。
日本語(母国語)の土台を大切にする
思考のベースとなるのは日本語です。英語に偏りすぎず、日本語での読書や対話を通じて「自分の考えを深める力」を同時に育てることを意識しましょう。土台となる思考力があってこそ、将来的に高度な内容を英語で発信できる力が身につきます。
短期的な成果を求めない
幼少期は日本語にも慣れていない状態であるため、当然、英語を学ぶ際、話せるようになるまでには長い時間がかかります。従って、短期的な成果を求めるのではなく、長期的な視野にたって見守るようにしましょう。
保護者が短期的な成果を求めすぎるとお子さまの学習に対する意欲が下がってしまうため、長期的な視野に立って見守ることが大切です。大きな成長を求めるのではなく、少しずつ成長している部分を見つけてほめてあげましょう。
まとめ
大切なのは、周りと比較して焦るのではなく、お子さま自身の「楽しい」「もっと知りたい」という気持ちを尊重することです。まずは学校の授業をベースにしながら、より一歩進んだ対策やアウトプットの場が必要だと感じた際には、学校外の環境を活用することも選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。 お子さまにぴったりの「はじめの一歩」を、無理のない範囲でサポートしてあげてください。








